サクラメントの櫻弁当

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zoom RSS 塩を減らすだけでは片手落ち − 自然のバランスということ♪ 

<<   作成日時 : 2017/12/12 00:16   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 15 / トラックバック 0 / コメント 10

塩の摂り過ぎは高血圧や糖尿病や心臓病の素のように言われていますね、そして、塩を摂るなとか塩を減らせとか、しょっちゅう聞く言葉です。この話題について、いつかは一言言いたいと

ずっと思っていました。でも、生物学や医学的に深入りせず、どうやったら分かりやすく説明できるか、それが難問です。(笑)

とはわかっていても、ここを説明しないと話が前に進まないので、ちょっとばかり生物学的なことに触れさせていただきます。(笑)

人間を含めたいていの生物は細胞からできていることはよくご存じでしょう。一個の細胞からできている生物は単細胞生物とも言いますね。(真面目な話、どんなに単純でもヒトは多細胞生物ですよ。(笑))

多細胞生物では体内で、細胞の内側と外側があります。アタリマエのことですがこれはとても大事なことなのです。

さてここから塩が出てきます。塩は化学名は塩化ナトリウムといって塩素とナトリウムからできています。そして、体液の中では塩素イオン(Cl‐)とナトリウムイオン(Na⁺)に分かれます。
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細胞の内側と外側の
ナトリウムとカリウムの濃度差

正常な状態では、ナトリウムは細胞の外側と内側では濃度が違っていて、外側の濃度は内側の濃度の10倍もあります。そして、この濃度差のバランスをとるため、今まであまり話題にならないカリウム(K⁺)が登場します。カリウムは細胞の内側の方が外側よりも30倍も濃度が高いのです。

この細胞の内側と外側のナトリウムとカリウムの濃度差があるおかげで、筋肉が収縮したり心臓が拍動したり神経にシグナルが伝わります。

ナトリウムやカリウムはどこから来るかというと、毎日食べる食物からです。現在の食事情では、ナトリウムは塩から簡単に摂取でき、油断をすると過剰摂取になります。一方、カリウムは主に野菜や果物からなので常に不足気味の傾向があります。

2012年にある医学雑誌に発表された研究では、アメリカ人の成人では必要量のカリウムを摂れている人は、人口の2%以下だと言われます。

また別の研究では、適量のナトリウムを摂ってもカリウムの量が少なすぎると肺や腎臓の機能が悪くなり血圧も上がるのだそうです。

櫻弁当が一言言いたいのは、ここです。塩を減らせというだけでは片手落ちです。カリウムをしっかり摂りナトリウムを減らしてこそしかるべき自然のバランスがとれるのです。そして、塩も適量は必要で、ゼロではいけません。

因みに、一日に十分なナトリウムは1.5グラム、最大でも2.3グラムだと言われます。これは塩では、塩素を考慮すると、3.75から5.75グラムに相当します。因みに塩小匙1杯は5グラムです。

一方、カリウムは、細胞の内外の濃度差を維持するためには、一日に4.7グラム必要です。(以上、アメリカ食品医薬品局の基準とSFGate(San Francisco Chronicle紙のオンライン姉妹サイト)より)

カリウムを摂ると言ってもカリウムで作った錠剤を飲めばよいというものではありません。そういうことをすると、人によってはたくさん飲めばもっと効き目(?)があるに違いないと無節操に摂りすぎる危険があります。何事にも適量というものがあり、カリウムも摂り過ぎると有害です。

カリウムは、野菜、果物、魚類から自然に摂取するのが望ましいのです。
カリウムが高いと言われている食品の例:
・ バナナ − 中1本 − 0.45グラム(カリウムの含有量)
・ キゥイ − 2個 − 0.45グラム
・ ジャガイモ − 中1個 − 0.62グラム
・ トマト − 中1個 − 0.34グラム
・ サヤインゲン − 切ってカップ1杯(80グラム) − 0.2グラム
これはほんの一例です。クリック → アメリカ食品医薬品局の栄養表を添付しました。果物、野菜、海産物のpdfを開けてpotassiumの項目を見て下さい。英語でわかり難いかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。

言いたいこと: 塩はほどほどに、そして野菜、果物、魚類はしっかり食べましょう。

<おまけ − その1> − 無知による悲劇 
しばらく前に、とあるブログのコメントに、病気で入院していたその人のお父さんはジャガイモが好きで食べたがっていた、でもその人はジャガイモはカリウムの含有量が高いからという理由でジャガイモを食べさせなかった、お父さんはとうとうそのまま亡くなってしまった、という話を読んだことがあります。

これは何と悲しい話でしょう。カリウムは体に必要で不足しがちなミネラルなのに・・・食べたかったものが食べられなかったということと体に必要なカリウムが摂れなかったという二重の意味でお気の毒です。

<おまけ - その2> − 英語でナトリウムとカリウムと言うには
ナトリウムはドイツ語から来た言い方で、英語ではソディゥム(sodium)と言います。
カリウムもドイツ語から来た言い方で、英語ではポタシゥム(potassium)と言います。

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これを知らなかったので、USに来た当時は話が通じなくて困りました。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
カリウム正確には把握していませんでしたが、注目していました。
ベランダ菜園の時は、肥料としての窒素リン酸カリと気にしていましたが、健康への配慮にはたりないものがありました。
現在、塩分が気になる生活をしていますが、バナナを摂取するようにしたくらいでした。今後はバランス感覚を磨いていければと思います。
自分のなかでは、ストレスと7喫煙が最大の敵だったと認識しています。
先日の入院から、セロとしてスタートしました。
努力=寿命の延長になったので、ゆっくり頑張りたいと思います。
大変勉強になりました。ありがとうございます。
ベランダ脳負(FREEHAND)
2017/12/12 10:50
塩も砂糖も摂り過ぎはいけない!と言われて、減らしすぎる傾向がありますねぇ。。平均的に色々食べないといけないのですよね♪ん〜でも難しい。。
主人の知り合いの話で、医者にお酒は駄目だ!と言われていたお酒大好きの父に、「好きなものも飲めずに何が楽しい?」と息子さんが毎日一杯のお酒を飲ませてあげていたそうです。そのお父さんが「今日は酒いらん」と言った日に亡くなられたそうです。皆さんそれぞれお考えがおありだと思いますが…
ballomam
2017/12/12 13:54
塩分がたらないと人はぼんやりするって聞いたことがありますが、どうでしょう?
大阪人なので出汁文化で育ったおかげで薄味ですが、年齢が増えると少し味が濃くなっていく気がします。
味覚も衰えるので気を付けないといけませんね。
コマダム
2017/12/12 21:01
僕はお医者からここ数年腎臓の機能が常人の半数程度に落ちているので塩分を減らすように言われて気をつけるようにしています。5年前までだったらまそんな忠告歯牙にも掛けなかったけど、やはりあの頃とは運動量も違いますからね。
でも、気にはしていても実際にはいまだにラーメンのスープを完飲しているから塩分はかなり取っているはずです(笑)
半面カリウムは自信がないです。
よいことを教えて戴いたので、明日からバナナかキゥイを毎日何個か食べることにしましょう。

2017/12/13 00:14
ベランダ脳負(FREEHAND)さん、

細胞の状態を見ると、適量のナトリウムとカリウムがいるはずなのに、巷では塩分だけが問題視されて不足気味のカリウムはあまり話題になっていません。その上、カリウムが何か有毒なであるようなインフォが行きわたっているフシがあって、これは一言言っておかなきゃ、とかなり前から思っていたのです。
そうそう、植物だって三大栄養素は窒素、リン酸、カリウムですもんね。
喫煙をやめてストレスを減らし適度に食べ適度に運動をすると健康は保てます。もちろん、遺伝的なものを考慮すると、単純には言えません。でも、遺伝子は変えられませんが生活の習慣は変えられます。 あれは食べないとかこれはダメと食制限をするより、なるべくいろいろな種類の食物を少しずつを食べるようにしてくださいね。
櫻弁当
2017/12/13 11:39
ballomamさん、

砂糖は全く食べなくても死なないと思います(笑)が、塩は体に必要なものなので全く摂らないとまた危ないです。要は物には適量があるということですね。
平均的にいろいろ食べるのが、一番安全に栄養素の必要を満たしやすいように思います。
巷には間違ったインフォも流れていますから、例えば一つのウェブサイトだけに頼らずいろいろ探してみたほうがいいです。
私も、たとえ体に良くないと言われるものでも好物ならば少しは食べてもいいのではと思います。私は、甘いものが好きなので、もし、あんなもの体に必要ない、食べてはいけないと言われたら悲しいです。楽しみなしに何のために生きているのやら…
櫻弁当
2017/12/13 11:55
コマダムさん、

そうそう、ぼんやりしたり疲れたりします。でも、普通の食生活では塩分不足にはめったなことではならないはずです。危ないのは過激な運動や労働で汗をかいたり、水を飲みすぎたりした時です。ずっと以前、サクラメントで水飲みコンテストをして体の塩分のバランスがおかしくなって死んだ人がいます。
お出汁をちゃんととるとうまみがあるので塩味が薄くても美味しく食べられますよね。なるべく大阪スタイルで頑張って下さい。
櫻弁当
2017/12/13 12:10
達さん、

腎機能が低下すると塩分が排泄がされにくいので、塩分の悪影響が出やすくなりますね。
なかなか食生活のパターンを変えるのは難しいものです。理想的な食べ方をすれば一番よいですが、いったい何人の人が理想的な食べ方をしているか疑問です。(笑)それより今までより塩分はちょっと少な目にカリウムはちょっと多目にと気を付けて食べるようにするだけでも、偏ったバランスが少しずつ矯正されるだろうと思います。
カリウムは主に野菜や果物から摂れます。ジャガイモもよいです。カリウム摂取、自然にできる程度に頑張って下さいね。ここでも持続は力なりだと思います。
櫻弁当
2017/12/13 12:49
無性に甘いもの、しょっぱいものが食べたくなる時は体が欲しているのだと解釈して好きなものを食べています
少々のことでダメになる程体は柔じゃない という信念の下に生活してますので(どんな信念じゃ 笑)
マーシャの乳母や
2017/12/15 23:26
マーシャの乳母やさん、

体が欲しているということはあると思います。ハビーは私より塩辛目の味付けが好きだし、私はハビーよりはっきり糖分が必要です。(笑)好みだけでは説明できない、というか、人それぞれ代謝の仕方が違うのではないかという気がします。
生物にはホメオスタシス(homeostasis、恒常性)という自分の状態を一定に保つ能力があります。体温や脈拍、血圧なども健康なら一定に保たれます。ナトリウムやカリウムのバランスが崩れても、ある程度は大丈夫です。でも、バランスの悪い状態を長い間続けると、やっぱり無理が出てきます。生活習慣病と呼ばれるのはそういうことだと思うのです。
櫻弁当
2017/12/16 12:02

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