サクラメントの櫻弁当

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zoom RSS 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」 − 笑えるような笑えない話

<<   作成日時 : 2018/01/12 00:27   >>

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巷では「来年の事を言えば鬼が笑う」というのが通説になっているようです。しかしながら、去年の事は鬼にとっても特別問題ではないようなので、去年(2017年)の8月に聞いた話を取り上げてみようかと思います。

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さて、この↑写真をどう思いますか?

これは、ノルウェイで移民反対を唱えるフェイスブックの「Fatherland First」というグループのメンバーがそのグループに「これを人はどう思うだろう?(What do people think of this?)」という質問と共にフェイスブックに掲載した写真です。

この話の背景には、近年の中近東の不安定な情勢から多数のイスラム教徒がヨーロッパやUSに移民しており、一部のムスリムの女性はイスラム教の教えを守ってブルカやニカブという顔や体全体を覆う服をよその国に行っても着続けているということがありました。

そして、この写真を見た移民反対のグループからは、「実に怖い、禁止するべきだ、あの(服の)下に誰がいるのかわからない、武器を持ったテロリストってこともあるだろう」とか「恐ろしや」とか「悲劇的」など100以上ものコメントが返ってきたのでありました。

おかしいのは、この写真はブルカを着た人の写真ではありません。これはバスの座席です。写真を掲載した人はそれを知っていて、ジョークのつもりだったらしいです。

その後、このグループ以外の誰かがこのやり取りを見つけ再掲載して、「バスの座席の写真を気色の悪いグループのフェイスブックに掲載するとほとんど皆がブルカだと思い込んでいる」と移民反対グループを批判したりからかったり、かなりにぎやかなことになったそうです。(実際、USのワシントンポスト紙の話題になったくらいですからね。(笑))

近年では、ヨーロッパやUSでは右翼的国粋主義的な動きが台頭し、社会の両極化が際立ってきています。いくつか例を挙げると、USのドナルド・トランプ、イギリスのヨーロッパ連合離脱、2017年のフランスの大統領選挙ではマクロン氏が当選したものの、右翼のル・ペン女史が意外な強さを見せたことなどです。

こういう動きは押しなべて移民反対の立場をとります。トランプの場合、国粋主義と人種差別や白人至上主義が微妙に絡み合っており、マイノリティーの櫻弁当は気まずさをぬぐいきれません。(ヒント、ヒント・・・ファーストレィディのメラニア・トランプは白人でスロベニアからの移民です。)

まぁ、それはこの話の主題でもないので置いておくとして、最初に↑の写真を掲載した本人は、「自分はヨーロッパへの移民についてのまともな批判と盲目的人種差別や異端恐怖症の違いについて考えた。自分はこういう違いについて調べてみたかった。この悪ふざけを仕掛けその反応をを見るとある程度その目的は達したと思う。」と案外ケロリとしているようです。

はからずも盲目的人種差別や異端恐怖症の心理を「イスラムの正体見たりバスの席」 (= 幽霊の正体見たり枯れ尾花)で証明したような感じではありますね。
 
もとの記事はこちらです。

<おまけ> − ムスリムの女性の被り物(の一部)

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インターネットから拝借した画像
左:ブルカ(burqa)は、頭から体まで覆い、目も網状の覆いで中からは見えても外からは見えないようにしてあります。
中央:ニカブ(niqab) は、頭から体まで覆い、目だけが見えます。
右:ヒジャブ(hijab)は髪の毛と首を覆うスカーフです。

USでは、顔を覆うブルカやニカブはまだ禁止されていないようです。訴訟の国のUSでは、運転免許の顔写真を撮るため被り物をとれと言われたムスリムの女性が宗教の自由を迫害されたと訴訟を起こした例もあります。

でも、ブルカやニカブはめったになくて、櫻弁当はまだ見たことはありません。ヒジャブは普通によく見かけます。

ヨーロッパ諸国では公共の場では顔を覆う被り物は禁止される傾向にあります。上記の話のノルウェイでも公共の場ではブルカやニカブを禁止しようという提案が出されています。ノルウェイの移民は、仕事場ではノルウェイの文化に従った行動をとるようわざわざ義務付けられています。

適応性が強く、「郷に入っては郷に従え」という日本人には想像しがたい状況ですね。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
最初はバスの座席だと思った写真が記事を読み進めて行くうちにブルカに見えて来るから不思議です。
近頃の西欧への中東のイスラム教徒の急激な流入が極右を刺激して宗教問題を越えた民族問題になってしまっていることに危機感を感じますね。まるで第一次世界大戦前に戻ってしまったようです。
そのような状況の中でのマイノリティーの置かれた立場に対する不安は本題じゃないけどありますでしょうね。
ヒジャブはイスラム圏からの観光客でしょうか?最近は京都でもよく見掛けるようになりましたよ。



2018/01/12 08:53
達さん、

やっぱりバスの座席に見えましたか。(笑)
あのFatherland Firstのメンバーには皆ブルカに見えたらしくに誰もこれはバスの空席だと言わなかったみたいです。ISがいろんなところでテロをするものだから、ムスリム嫌だムスリム怖いと思い込んでいると、ないものもあるように見えてくるのでしょう。
USでもヒジャブを着ているだけで何の罪もないだけで女性が嫌がらせを受けることもたまにあります。
世の中はなんだか退行しているような感じですね。私の日常の生活は何も変わってないのですが、毎日毎日大統領が変なことを言ったりしたりするので辟易しています。たぶん、しばらくニュースを見るのを止めればいいのでしょうね。(笑)
日本でもヒジャブはよく見掛るのですね。イスラム教はインド、中近東、北アフリカの他にマレーシアやインドネシアなど東南アジアにも多いです。
櫻弁当
2018/01/12 11:53
私は、空港などで見かけてもイスラム教の方だなぁ。。と思っただけなんですが。。でも目だけしか見えないと「怖い」と思うのも理解できますね。。
こちらもSNSの怖さですね。。
ballomam
2018/01/14 14:46
ballomamさん、

顔の見えるヒジャブなどはあまり問題にはなっていません。でも顔から体全部を覆う被り物は、ごくたまに男性が着て銀行強盗をするなどということもあるようです。
このフェイスブックの記事は、偏見を持っていると無害なものまで悪い意味があるように見える、という話だと思います。
櫻弁当
2018/01/15 06:21
神って意地悪です。人の幸せはなくなってからのことを思うのではないと思いますし、自分の努力で切り拓いて、少しの協力を見えないものにゆだねたいと思います。畏怖からの信仰なんて、いりません。自然を愛するマナ信仰に興味があります。
ベランダ脳負(FREEHAND)
2018/01/16 20:06
ベランダ脳負(FREEHAND)さん、

まともなイスラム教を信じている人は神さまがあんなテロや暴力がを行えと言っているとは思っていないです。
一部のイスラム教を掲げるテログループ(と言っても、大きい勢力になってしまいましたが)は自分たちの目的のためにイスラム教を使っているだけではないかと思います。ほんとに罰当たりです。
櫻弁当
2018/01/17 11:52

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