サクラメントの櫻弁当

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zoom RSS よくわからない話 − 不思議な国USA

<<   作成日時 : 2018/03/20 01:20   >>

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10日ほど前にUSで、コキト(Kokito)という名前の10か月のフレンチブルドッグが、ユナイテッドエアラインの飛行機の中で死亡するという事件がありました。

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コキトちゃん

ニュースによると、コキトは11才の娘と乳児を連れた飼い主の女性とともにヒューストン(テキサス州)からニューヨークシティ(ニューヨーク州)へ行く途中でした。飼い主は犬の同伴料金200ドル(別のニュースでは125ドルとも)を払いちゃんと適切なキャリーバッグを使っていました。

飛行機の中で飼い主がキャリーバッグを椅子の下に置こうとして手間取っていたら、スチュワーデスが頭上の荷物置きに置けと指示したそうです。

飼い主と娘は犬が入っていると言ってもスチュワーデスは「そんなことはどうでもよい。(It doesn’t matter.)」と言って、キャリーバッグを荷物入れに置いて蓋をしてしまいました。

2時間ぐらいは時々コキトの鳴き声が聞こえ、その後静かになりました。飼い主はコキトを見てみたかったけれど、乱気流に入りできなかったそうです。

そして、4時間半後にニューヨークシティに降りたあとキャリーバッグを開けてみると、コキトは窒息してすでに死んでいたそうです。

ユナイテッドエアラインは「全責任をとる」と言って、犬の同伴料金と飼い主と娘の切符代を返金したそうです。ただし、このスチュワーデスの行いは犬がいると知らなかったか理解できなかったからであろうと言っています。

でも、飼い主たちは犬がいると何回も言ったし他の乗客も犬がいるのだとわかったし、犬の鳴き声がしているので、この言い訳は言い訳になりません。

この事件を聞いたルイジアナ州(共和党)、ネバダ州(民主党)、ニューヨーク州(共和党)、テネシー州(民主党)の4人の上院議員は「生き物は頭上の荷物置きに入れてはいけない」という法案を国会に提出すると言っているそうです。

コキトの事件はとても悲しい話ではあります。でも、ここまで、聞いた時、櫻弁当はとても不思議な気がしました。

USでは時々無差別乱射事件が起きます。例えば、2017年の10月1日にラスベガスで58人が射殺され400人以上が負傷しました。また、今年2018年2月14日にもフロリダ州パークランドの高等学校で乱射事件があり、17人死亡し17人が負傷しました。
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乱射事件中に避難する高校生たち


こういう乱射事件が何回もあっても、USの国会は銃砲を取り締まる法律は作らないのです。こういう乱射事件で使われるのはたいていの場合AR-15型半自動ライフルという極めて強力な攻撃用ライフルです。

USの憲法には悪名高い「国民は武器を持って身を守る権利がある」という項目(修正第2条)があります。でも、身を守るのにこんな攻撃用ライフルはいるのでしょうか?おまけにAR-15は18才になれば買えます。因みに酒類は21才にならないと買えません。
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AR-15型ライフル

銃砲を全部禁止するのではなく攻撃用ライフルだけを禁止し、購買年齢を21才に引き上げるだけでも、全米ライフル協会(National Rifle Assosiation、NRA)の猛反対に遭い、法案にもなりません。

NRAは銃愛好家による市民団体ということになっています。現実は、「銃は人を殺さない、人が人を殺すのだ」などというでたらめを言って、議員に多額の献金をばらまき、自分達の利益のために国会に圧力をかけているのです。

日本や、比較的最近になって銃砲を禁止したイギリスやオーストラリアには乱射事件はないと言ってもよいくらい希です。

USには、NRAの圧力を受けて立つ背骨のしっかりした議員はいないのでしょうか?犬の命は大切ですが、人間の命だって大切だと思います。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
ニュースでアメリカの学校での銃乱射事件を知った時、教師に銃を持たせようとか言っているトップの人がいましたが、その後どうなったんでしょうね?
本末転倒も甚だしいとはこの事か・・・と感じました。
コマダム
2018/03/20 21:06
事件の後、不買運動ではなく我先に購入するという、悪循環としか思えないです

コキトちゃん。。。。
マーシャの乳母や
2018/03/20 23:53
コマダムさん、

教師に銃を持たせる、と「トップの人」はまだ言っていますよ。
その他には、乱射事件は精神病のせいだから精神病患者をもっと治療しなければならないという議論もあります。でも、どれも議論だけです。
銃は人を殺さないけれど、人は銃を使って人を殺すのにね。肝心の銃をなんとかするという法案も全くありません。理解しがたいです。
櫻弁当
2018/03/21 04:32
マーシャの乳母やさん、

USって、今でも身を守るというと西部劇で撃ち合いしているようなことを思い浮かべるんでしょうね。全く恥ずかしいです。
コキトちゃん、ほんとにかわいそう。運賃と料金を返金してそれで「全責任」をとったつもりの航空会社もなんだかね〜です。
櫻弁当
2018/03/21 04:42
命を大切にする国だと思っていました。守るために必要十分な武器であるべきですね。想定外の人間が殺戮を好みます。しかたないこともあります。
歴史は繰り返されて、何も変わりません。
デリンジャーファミリーが呪われてると聞きますが、納得のいくものです。
企業が独裁者になっていますね。不思議です。
ベランダ脳負(FREEHAND)
2018/03/21 11:49
ベランダ脳負(FREEHAND)さん、

動物愛護関係の団体の人たちは動物の命を大切にしますよ〜。それはそれでいいのです。
よくわからないのは人間の命が失われた時と動物の命が失われた時と比べると、法律を作るのが仕事の議員の取り組み方の優先順位がどうなっているかということです。
デリンジャーやウィンチェスターの家が呪われていると聞いたことがありますが、銃をなくせば呪いも解けるのではないでしょうか。西部劇の撃ち合いはもうやめようと皆が思ってほしいです。
櫻弁当
2018/03/22 05:00
USのエアラインのCAは日本のエアラインでは考えられないほど乱暴ですから何が起きても不思議じゃないですが、犬をしなせておいて運賃だけただにするというのは理不尽ですね。
しばしば起こる銃の乱射による無差別大量殺人はアメリカ社会潜む狂気としか思えません。他の国ではあれほど頻繁には起こりませんからね。
全米ライフル協会は、あれはもう誰もどうしようもないんじゃないですか?
公民権運動じゃないですが、解決にはあと100年ほどかかりそうな気がしますね。

2018/04/04 20:33
達さん、

ブルドッグのような鼻の短い犬の種類は呼吸困難を起こしやすくて飛行機で運ぶのは難しいらしいです。エアラインによってはハイリスクだと言って飛行機に乗せないところもあるのだそうです。ユナイティッドはそういう犬も受け付けるエアラインですが、やっぱり頭上の荷物置きに入れてぴったり蓋を閉めてしまうのはちょっとおかしいです。でも、国が法律を作ってどうこう言うより、ハイリスクの動物をどうやって運ぶかは航空業界が自主的に決めたらよいのではと思います。
NRAは「銃は人を殺さない、人が人を殺すのだ」と言っています。これは「ガスは人を殺さない、ガス漏れが人を殺すのだ」という屁理屈と同じじゃないかと思います。なら、ガスの元栓を閉めなくてはなりません。
フロリダ州パークランドの高校生たちは、全国的なデモを呼び掛けて事件からほんの1か月あまりで銃砲取り締まりの運動を起こしています。そのやり方は、若い人に選挙の登録を呼びかけ選挙でNRAから献金をもらっている政治家を締め出だそうというのです。まともにデモクラシーを使って、上手い!と思いました。頑張ってほしいです。
櫻弁当
2018/04/05 08:04

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