サクラメントの櫻弁当

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zoom RSS タホくんの話

<<   作成日時 : 2018/07/20 01:18   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 28 / トラックバック 0 / コメント 12

とある月曜日の朝、いつものように散歩をしていたら、はるか向こうからエレーン(Elaine)らしき女性が歩いてきました。エレーンは、我が家から数百メートルくらい離れた別の道筋に家があって同じ団地に住んでいる人です。

エレーン「らしき」というのは、いつもと様子が違っていたのでエレーンかどうかはっきりしなかったからです。

エレーンは散歩中によく出会う人です。いつも必ずタホという名前の大きな犬を連れていました。シエラネバダ山脈の湖レイク・タホのあのタホです。今回はそのタホくんが見当たらなかったのです。

その女性はだんだん近づいてきて…やっぱりエレーンでした。それで、挨拶を交わして、「タホくんはどこ?(Where’s Tahoe?)」と聞きました。

すると、思わぬ答えが返ってきたのです。

タホは逝っちゃた…土曜日に…(Tahoe passed……last Saturday…)

エ〜ッ?たしか先週エレーンとタホくんが散歩をしているのに出会ったのに?

エレーンはサングラスを外して話しはじめました。

タホは私のベイビーだったのよ。12才だったわ。タホは子供たちが大きくなって家をはなれてから飼い始めたの。(He was my baby. He was 12years old. We got him when my children grew up and left home.)

タホは体中に癌ができていたのよ。でも私たちは知らなかった。(He had cancer all over his body. But we didn’t know.)

この前の木曜日にタホは散歩に行ったけれど何も食べなくなったの。(He went for a walk but stopped eating last Thursday.)

翌日も食べられず散歩にも行きたくなかった。(He couldn’t eat next day and did not want to walk.)

それで、獣医さんに連れていって、お腹に腹水が溜まっているとわかったの。レントゲンで肺や体中に癌が見えたわ。(So I took him to the vet’s office and found out he had fluid in the abdomen. The X-ray showed cancers on the lungs and everywhere.)

タホはアレルギーと関節に問題があったので獣医さんには行っていました。でも、獣医さんさえこんな状態だとは知らなかったの。(He used to go to the vet’s office because he had allergy and joint issues. But even the vet did not know.)

その翌日、彼は亡くなりました。(The next day he passed away.)

タホを手に入れた時、彼はこんなにちっちゃかったけれど、タホは一番優しい犬に育つだろうとわかったわ。彼は苦しかったけれど私と歩きたかったのだと思う。(When we got him, he was so small but we knew he would be the mellowest dog. I think he was in pain but wanted to walk with me. )

エレーンの頬に涙がスーッと流れました。

私たちは雨が降ろうと風が吹こうと12年毎日二回散歩に行ったわ。あぁ、タホが苦しかったと気が付かなかった。(We walked twice every day rain or shine for 12 years. Oh, I didn’t know he was in pain.)

でも友達の一人が電話をかけてくれて、その人の犬も癌にかかったと言っていたわ。その犬は一年間化学療法を続けて、でも結局死んでしまった。その犬は化学療法のせいでいつもみじめな状態だったそうよ。
(But my friend called me and told her dog had cancer. He had chemotherapy for one year and eventually died. He was miserable all the time because of chemotherapy.)

タホは本当に苦しかったのは48時間以内だと思うわ。たぶんそれでよかったのかもしれない。( I think Tahoe really suffered for less than 48 hours. Maybe that was good.)

私はしばらくは別の犬を飼いたくないわ。(I don’t want to get another dog for a while.)

タホの名札を握って寝て、まだ朝には歩くわよ。12年も続けたんだから今更やめられないわ。(I sleep holding Tahoe’s dog tag in my hand, and still walk in the morning . I can’t stop because we did it for 12 years.)

あまりに突然のことなので、何と言ってよいやら、ただ、うん、うんと頷きながら話を聞いてあげるしかできませんでした。そして、I am sorry to hear that. と言ってハグして別れました。

タホくんは30キロくらいはありそうな大きな犬でした。櫻弁当は犬の種類には詳しくないのですが、たぶんラブラドル(Labrador)だと思います。いつもマイルドで優しい犬でした。
画像
タホくんの写真はないので
インターネットで探した
一番似ている画像です。

タホくんはきっとハッピーな人生(犬生)を送ったに違いありません。

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
身につまされる話ですね。
可愛がっていればいる程、亡くなった時の喪失感は犬も人間も変わらないのでしょうね。
しかしこれは動物を飼う者の宿命で、それが嫌だから動物を飼わないという人もたくさん知っています。
お気の毒にエレーンもきっと当分の間そこにいるべきものがいないという寂しさを味わうことになるのでしょうね。
我家でもナナが13歳になり、食欲が衰え始めて体重も減って来たので、お医者はまだまだ大丈夫と空手形を奮発してくれますが、そろそろその日に備えておかなければと思い、家人のナナロスによる病状の悪化を懸念してビッキを家族に迎えたという経緯があるのですよ。
ナナも心音に異常はないということですが、一度レントゲンを撮ってあげようと思います。
でも死ぬ時は自然に任せてあげたいとも思います。
当のナナは何も知らずに僕のベッドでビッキと一緒に今朝の二度寝を貪っていますけどね

2018/07/20 08:34
定期的に海に遊びに来られるご夫婦とたろの友達犬。
6才の友達犬が心臓まひで
飼い主さんはたろの事もかわいがってくださっていました。
陶が朝の散歩時にお会いして話を伺った様です。
あっけなく逝ってしまうと何ともやりきれないでしょう。そのうえ若いんですから。
ご夫婦だけの姿は・・・さみしいです。
コマダム
2018/07/21 00:04
達さん、

たしかに。家猫キャミーも来月12才になる老猫です。今のところ食欲旺盛で、きっちり腹時計に従ってフードを要求するので、まだOKかなと思います。
動物は短命と頭ではわかっていても、亡くすとやっぱりショックだし悲しいです。エレーンは、特にタホくんの癌に気付かなかったことを悔やんでいるようです。でも、大型犬で12才は大体平均寿命だし、先週まで散歩にも行っていたしフードを食べていたようなので、タホくんはたぶん最後までそれほど苦しい目はしていなかったのではと思うのです。
ビッキくんが加わったのは、やっぱりそういうことでしたか。平均寿命は小型犬のほうが長いようですから、お医者さんの言われる通りナナちゃんまだまだ大丈夫ですよ。
櫻弁当
2018/07/21 07:11
コマダムさん、

6才は若過ぎますね。生き物を飼えば自分達よりは短命だとは知っていても、まだ心の準備ができていない若いうちに突然亡くなるともっと辛いです。
実はキャミーの前の猫、利口諏訪兵衛(通称リコ)、も急死したので、そのご夫婦の気持ち、とてもよくわかります。
櫻弁当
2018/07/21 07:27
辛いですけど、動物を家族に迎え入れるというのは、覚悟だと思います。死も受け入れなければならないのは、家族だからです。
それでも、家族になった命は、自分が代わってあげたいほど大事です。飼い主のお気持ちに、安らぎが帰ってきますように。願います。合掌
ベランダ能生
2018/07/22 23:04
そうですね(*´-`)
そんなに愛されて育って幸せじゃなかったはずがありませんよね♪
ちぃ
2018/07/23 18:12
ベランダ能生さん、

そうですよね。
死なれるのが嫌だから飼わないという考えもありますが、ペットも家族と思って暮らす楽しさもかけがえがありません。
エレーンも、タホくんはそれほど苦しまなかったし寿命だったと思える日が来るでしょう。
櫻弁当
2018/07/24 05:46
ちぃさん、

タホくんはのびのびして優しく、いじけたところがありませんでした。12年間毎日二回も散歩するなんて、飼い主のエレーンも並大抵の心がけではできないですよね。
タホくんは幸せだったと思います。
櫻弁当
2018/07/24 05:53
エレーンさんにはお悔やみを申し上げます
エレーンさんと暮らせたタホくんは幸せでしたね
苦しい時間が短かったのは、せめてものことと思います

中学の頃飼っていた犬がになった時は家中号泣で、それ以来父は「もう絶対生き物は飼わない」と言いました 家族が泣くのを見るのが辛かったのですね
ですから私が猫を飼った時はすごく驚いていたようですが、猫(猫に限らず)と暮らす日々はかけがえがありません

マーシャの乳母や
2018/07/28 15:33
マーシャの乳母やさん、

その後何回か朝方エレーンに会いました。How are you?
と聞いても、OKとかfineと答えず天気とか他のことを言っているので、まだOKではないのだなと思いました。
タホくんは幸せに寿命を全うしたと思います。でも、エレーンにそう言えるのはもうしばらくしてからでしょうね。

生き物は、死ぬと辛いしかわいそうだけれど、その事実を受け止めて一緒に暮らすしかないですね。考えようによっては自分が先に死んでペットが残ってしまうほうがかわいそうかもしれません。
櫻弁当
2018/07/29 11:01
こんにちは。
タホ君はきっと!幸せだったと感じます。
私は先代のラッテが亡くなって…その年にヴィフに出会ってしまった。。運命を感じています。。
ballomam
2018/08/04 12:43
ballomamさん、

私もきっとそうだと思います。
ballomamさんのところも愛犬をなくされたことがあるのですね。ヴィフちゃんはその同じ年にやってきたのですか。ほんと、偶然以上のものを感じますね。
櫻弁当
2018/08/05 10:39

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